感情レヴュー

中沢忠之、『文学+』を刊行する「凡庸の会」同人

2010-01-01から1年間の記事一覧

村上春樹ブックガイドの寄稿の告知

こんにチは。お久しぶりです。ユリイカ2011年1月臨時増刊号 総特集=村上春樹 『1Q84』へ至るまで、そしてこれから・・・作者: 村上春樹,福田和也,斎藤環,市川真人,大澤真幸,四方田犬彦,山崎まどか出版社/メーカー: 青土社発売日: 2010/12/13メディア: ムック購…

エッセイ寄稿の告知

告知が遅くなりましたが、今月初旬に発売されたユリイカ10月増刊号「冲方丁総特集」にエッセイを寄せました。「物語に選ばれた作家 冲方丁の小説の書き方」です。どうぞよろしく。http://www.seidosha.co.jp/index.php?%D1%D5%CA%FD%C3%FA ユリイカ2010年1…

ナレーションおよび物語分析の再考

ここのところずっと、ライトノベル/ジャンル小説の作家――とくに冲方丁と西尾維新――を読んでいた。それとは別に、文学におけるナレーションの効用についても考えていたのだけれど、彼らの作品からいくつか得るところがあった。 昔からの変わりばえのしないナ…

島田雅彦『悪貨』

悪貨 (100周年書き下ろし)作者: 島田雅彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/06/21メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 34回この商品を含むブログ (14件) を見る島田雅彦の近著『悪貨』について感想を述べます。まず悪貨というくらいだから、貨幣について…

逆セカイ系から見た私 ゼロ年代のジャンル史論

私は「エヴァ」にも「lain」にもノれませんでした。疎外と孤独を扱っていればアニメやゲームとして認められてしまうところが、この業界の19世紀的な幼稚さです。あの手のモノが、ぼくは大ッッ嫌いです。(『伊藤計劃記録』伊藤計劃、二〇一〇年) 1 このと…

寄稿の告知

来る5月23日の第10回文学フリマに出品する『PLAYBOX vol.2』という同人誌にエッセイを寄稿しました(「PLAY-BOX PROJECT」、ブースはT-17、http://d.hatena.ne.jp/inhero/20100516)。タイトルは「逆セカイ系から見た私 ゼロ年代のジャンル史論」といいます…

語り手とキャラクター タグとしての呼称

アーキテクチャとコンテンツにばかり注目が集まる中で、ジャンルの形式を精確に論じることができる論者はいまや数少ない。「早稲田文学増刊U30」で西尾維新のキャラクター造型について論じる伊藤亜紗は、その数少ないうちの一人で、いつも楽しく読んでいるの…