感情レヴュー

中沢忠之、『文学+』を刊行する「凡庸の会」同人

2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

年の瀬ホラー談義2

承前*1 そういえば、ラカン派精神分析家の斉藤環氏が、一般病棟には幽霊が出るという怪談話は付きものだが(学校の音楽教室にはよく出るという噂話と同じようなレベルで)、精神科の病棟には、そういう話が一切聞かれない、という指摘をしていたことを思い出…

年の瀬ホラー談義

ハリウッドのホラー映画は、90年代以降、とくに見るべきタイトルがない。80年代を通して洗練されたスプラッターもの(13金、エルム街、ハロウィンなど)が行き詰った結果であると、とりあえず言えることができるだろう。 むろん、ホラーはスプラッターばか…

2007M-1観了

南船橋のららぽーととIKEAに行った後*1、焼酎(伊佐美!)と安いワインを飲みつつ、ビデオにとっておいたM-1グランプリ観了*2。例年の如く、お笑い素人の僕にとって収穫の多いプログラムだった。すばらしすぎる。 グランプリのサンドウィッチマンは初体験。…

『監督・ばんざい!』と『大日本人』

TAKESHIS’ [ 北野武 ]ジャンル: CD・DVD・楽器 > DVD > 邦画 > ヒューマンショップ: 楽天ブックス価格: 3,220円二人の「たけし」が、どちらが夢か現実か支配権を譲らぬまま反転し続ける。北野武監督の『TAKESHIS’』をみて、デヴィッド・リンチお得意の、現実…

僕らの小説家の全集はいかに?

近くに最近できた古本屋で「デトロイト・メタル・シティ」の4巻と後藤明生の「小説―いかに読み、いかに書くか」を手に入れる。250円と330円。すばらしい。 後藤さんのは絶版本で、いまなら多分少なくとも1000円はするはずのもの。彼のファンなら周知の通り、…