感情レヴュー

中沢忠之、『文学+』を刊行する「凡庸の会」同人

2011-01-01から1年間の記事一覧

1930=1970=2010年代文学再編説

今年の地震の影響で文学が変わるのではないかという議論があるけれど、私はそうは思わない。先の戦争の際も、それを受けて戦争体験を素材にした作品は増えましたし、個別の作家に様々な形で影響を与えたでしょうが、既成の概念で論じられない文学表現が出て…

3・11以後の小説――新たな政治と文学に向けて

2011年。わたしはあらためて、「神様2011」を書きました。原子力利用にともなう危険を警告する、という大上段にかまえた姿勢で書いたのでは、まったくありません。それよりもむしろ、日常は続いてゆく、けれどその日常は何かのことで大きく変化してしまう可…

柴崎友香論を寄稿

きたる6月12日の文学フリマで販売される文芸同人誌『S.I.』(http://d.hatena.ne.jp/leftside_3/20110609)にエッセイを寄稿しました(1万7千字超)。タイトルは「ファミリーリセンブランスとしての私 柴崎友香論」です。 議論の展開は、まず文学史の背景と…

リズム タイミング インプロビゼーション

『P vol.2』という文学系ウェブ雑誌に、原稿用紙5枚くらいの小文エッセイを寄稿しました⇒http://p.booklog.jp/book/17391。 タイトルは「リズム タイミング インプロビゼーション」といいます。3月11日以降の現在進行形の出来事を受けて文学研究する立場か…

『ユリイカ』に貴志祐介論を寄稿

『ユリイカ』に貴志祐介論を寄稿しました(青土社『ユリイカ』ページにGO!→http://www.seidosha.co.jp/index.php?%B5%AE%BB%D6%CD%B4%B2%F0)。ユリイカ2011年3月号 特集=貴志祐介 『黒い家』『硝子のハンマー』『新世界より』『悪の教典』『ダーク・ゾー…