感情レヴュー

中沢忠之、『文学+』を刊行する「凡庸の会」同人

2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

中上論と小泉元首相と批評についての話

1路地から路地ならざるものへ 以前にも告知した通り、「ユリイカ」で中上健次論を書きましたが、もう発売されている頃ではないでしょうか。「中上以後」というタイトルが示す通り、中上健次、阿部和重、古川日出男へとリレーする構成をとっています。テーマ…

批評について、考える。

前々夜の酔い痴れコメントに対して藤田直哉さんの「共鳴」を頂戴したり(http://d.hatena.ne.jp/naoya_fujita/20080914)、間借花さんから身体を気遣ってくれるコメントをくださったり(ありがとうございます。気をつけます)、こんなふうに拾っていただける…

醒めて、考える。

というか二日酔いです。アルコール漬けのエントリーはやっぱり酷いし痛い。なぜか(1)としてるけど、もうないことを祈るばかりです。商業性とそれに犯されない趣味判断という対概念で文学の可能性について議論することは、大衆文学とかエンターテインメン…

酔いながら、考える(1)

例によって焼酎を一升瓶一人で開けてると色々見えてくることがある。いやまあ、だいたいが妄想か雑念かエロなんだけど。最近の(このブログの)エントリーでは、表現分析においては形式と歴史の考察が重要だというきわめて保守的な説教ばかり言っていて、わ…

『ゼロ年代の想像力』読みました。

ゼロ年代の想像力作者: 宇野常寛出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/07/25メディア: ハードカバー購入: 41人 クリック: 1,089回この商品を含むブログ (263件) を見る宇野常寛氏が『ゼロ年代の想像力』でテーマにしたのは、価値観の流動化・多様化を背景…

前回の補遺

批評の方法については、ここでは何度か言及していることだけれど、僕が意図している方法は、表現論(テクスト分析など)の軸と歴史・社会分析(消費やコミュニケーション分析も含む)の軸を縦横におり合わせたものだ、ということです。表現論によってジャン…