感情レヴュー

中沢忠之、『文学+』を刊行する「凡庸の会」同人

2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ナレーションおよび物語分析の再考

ここのところずっと、ライトノベル/ジャンル小説の作家――とくに冲方丁と西尾維新――を読んでいた。それとは別に、文学におけるナレーションの効用についても考えていたのだけれど、彼らの作品からいくつか得るところがあった。 昔からの変わりばえのしないナ…

島田雅彦『悪貨』

悪貨 (100周年書き下ろし)作者: 島田雅彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/06/21メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 34回この商品を含むブログ (14件) を見る島田雅彦の近著『悪貨』について感想を述べます。まず悪貨というくらいだから、貨幣について…