感情レヴュー

中沢忠之、『文学+』を刊行する「凡庸の会」同人

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

フィクション、なぜ悪い?

書評家の豊崎由美氏が、『週刊新潮』の書評の処遇についてツイートしていました(6月22日)。『週刊新潮』の書評欄は、今後、俳優や学者・政治家など有名人にまかせることになったと近況を説明し、プロの書評家の軽視と有名人偏重になることを批判されたんで…

文学史・書評・文学業界

1、矢野利裕氏が『文学+』の感想をツイートしてくれました。とてもありがたいです。私の文学史論「純文学再設定+」にもコメントをもらいました。 文学史は、文学の一般規則のようなものを前提し、そこに各作品・作家をマッピングする作業ではなく(そうい…

見たいものしか見たくない時代の文学史(2) テクストとパラテクスト

1、前回の記事「見たいものしか見たくない時代の文学史」では、純文学のメジャー文芸誌体制を批判するために、少しライトノベルやウェブ小説周辺を理想化しすぎたかなと思っていました。 2、ところが、どなたかのSNSの発言を読んだんですが、ウェブ小説の…