感情レヴュー

中沢忠之、『文学+』を刊行する「凡庸の会」同人

2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「児童書」から「一般書」に成長すること

削除ボーイズ0326作者: 方波見大志出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2006/10メディア: 単行本 クリック: 85回この商品を含むブログ (69件) を見る受賞者に2000万円というふれこみで話題になった第一回「ポプラ社小説大賞」で、みごとに大賞を受賞した方波見…

現代批評の一分

araig:net氏が、現代における批評はいかにあるべきか、ということを書いている。サプリメント的に作品が生産・消費される世の中にあって、批評は可能なのか? 可能なら、どのように作品と接するべきか? というようなことだ。そのへんのことに関心のある人は…

mixi文学賞

mixiにて、だれでも参加できる文学賞が、一コミュニティとして立てられている。「応募資格」は、「老若男女、プロアマ問わず誰でも投稿可」*1。 この文学賞のユニークなところはいくつかあるけれど、応募者だけじゃなく、選考員も「だれでも参加できる」とい…

「好きだ、」の「、」

好きだ、 [DVD]出版社/メーカー: TCエンタテインメント発売日: 2006/09/22メディア: DVD購入: 7人 クリック: 153回この商品を含むブログ (253件) を見る石川寛の「好きだ、」はとてもよかった。役者だよりという面もなきにしもあらずだけれど(単館映画好き…

著作権保護期間延長の動きについて、文学は何をしてるの?

以下、参考テキスト。*「著作権問題を考える創作者団体協議会」が出した「共同声明」 http://www.mpaj.or.jp/topics/2006_18.html *著作権保護期間延長の動きについて、参考になるテキストをまとめたサイト http://d.hatena.ne.jp/copyright/20060917/p1 …

陰日向に咲く美しい文学

月に何本かでも小説を読んでいると、この作家は《文学に対して何かをしようとしている》のか、それとも、《文学の中で何かをしようとしている》のか、くらいの見分けはつく。私のような文学の素人でもそんなのワケない。おそらく、作品の出来不出来を判断す…

美しい文学畑の陰日向に咲く

今回の芥川賞の選評を読んでいて、ひとつ感じたことがある。至極単純なことなんだけれど、つまり「お前らそろそろ希望的観測を語れや」と、選者が口をそろえて言っていることなのだ。最近の作家は、暴力とか病気とか精神的荒廃とか否定的なキャラ属性なり背…