感情レヴュー

中沢忠之、『文学+』を刊行する「凡庸の会」同人

納豆・サプリ・情報操作

ご存知の通り、納豆がバカ売れしている。いわゆるテレビ効果というか「あるある効果」なんだけれど*1、これまでも「発掘!あるある大事典」とか「おもいっきりテレビ」とかで紹介された健康・美容食品は、しばしば売れに売れることがあった。しかし、少なくとも我々小売店的にはそれほどうれしい話ではない(西友などは以前、「あるあるによれば、××は○○にいいそうです」とか、各商品にサプリメント効果のポップを積極的に挿していた時期があったけれど、それも半ば自然に流れた)。
正直、お客の対応が増えて面倒くさいし、イレギュラーな発注はなるべく避けたいところだし、品切れになったらなったで「使えない店だ」とか見限られかねない。総体的に面倒くさいわりには、たかが一商品で店の売り上げがどうこうなるというわけではないのだ。けっきょくいつもの通り流行りは数週間で自然萎えるわけだけれど、今回は高水準でけっこう持続している方ではある(1月7日放送以来)。「一日二個食え」ってわけだしね。旭松食品とか納豆業者の株価がこれをきっかけにいい感じで上がったようだけど、ってえことはですよ、影響力のあるメディア関係者は、商品しだいでけっこう儲けられそうですねお殿様とか考えてしまうのは僕のいけない心だけだろうな。

*1:よく掻きまぜて20分ほど放置した納豆を、朝と夜の計二食、毎日食べればダイエットに効果的らしいとかなんとか。