感情レヴュー

中沢忠之、『文学+』を刊行する「凡庸の会」同人

2008-06-01から1日間の記事一覧

批評のコミュニケーション(2)、あるいはモダニズム以降の表現の可能性(2)

思えば、物語や意味になかなか結実しない言葉の列、即物的な文章を肯定的に評価する傾向が見られだしたのは、90年代の後半、J文学がにぎわったころである。たとえば、ベケット(というかジジェク)経由で中原昌也を擁護する絓秀実のジャンク文学(『「帝国」…