感情レヴュー

中沢忠之、『文学+』を刊行する「凡庸の会」同人

2005-10-21から1日間の記事一覧

安吾戦争小説論(4)

4.二つの戦争 ここ迄で私は、「白痴」をはじめ、「外套と青空」、「戦争と一人の女」、「続戦争と一人の女」、「私は海を抱きしめてゐたい」、「櫻の森の満開の下」を安吾の戦争小説という括りのもとに論じてきた。そこではくり返し戦争が想起された。戦争…